水、トイレ、食べ物。普段通りに生活できない災害時に困るのがこの三つという。神戸市で阪神淡路大震災に見舞われた鞍本長利さんがユニバーサルツーリズムと防災に関する講演でキーワードに挙げた▼鞍本さんは震災当時、火の手が迫る自宅から障がいがある2人の娘を連れ出し、避難所の小学校に向かった。ただ、そこは避難者にあふれ、車いすが欠かせない娘が生活できる場ではなかった。養護学校に掛け合い、教室の一室を使って障が ...
諏訪市駅前交流テラスすわっチャオの入館者が10日、延べ100万人に達した。2019年5月の開所後、新型コロナ下の臨時休館や利用制限もあったが、行動制限が解けた以降は利用が戻り、約5年9カ月で大台に到達した。市は記念セレモニーを開き、100万人目とその前後の入館者に記念品を贈った。
岡谷市は2025年度、物価高騰の影響を受ける子育て家庭の負担軽減を図るため、学校給食費の公費負担割合を現行の約11・3%から約20%に拡充する。対応する費用として新年度一般会計予算案に4375万円余を計上した。1食当たりの保護者負担分を現行の小学校290円、中学校330円から、新年度は小学校260円、中学校310円に引き下げる。
駒ケ根市南割の国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所で派遣前訓練を受けていた訓練生が、性的トラブルを起こした疑いのあることが、4日までに分かった。JICA本部の広報部報道課(東京)は取材に「『訓練生間で性的トラブルがあった』という訴えがあった」とし、「昨年後半に調査を行い、関係者に事実確認をした結果、重大な訓練の規則違反があったと認められた。しかるべき対処を行った」と明かした。さらに「 ...
伊那の近現代史を学ぶ第18回歴史講座「戦後80年、昭和100年の伊那市をたどる」の最終回は8日、同市荒井のいなっせ5階にある市生涯学習センターで開いた。地域の戦争体験に理解を深めてきた約30人の受講者一人ひとりが学んだことや感じたことを発表し、戦後80年の”時代の証言”として記録。講師を務めた山口通之さんは「歴史を学び、生かす大切さを感じてほしい」と期待を寄せた。
四半世紀前の話だから今は知らないが、ベトナムにはハノイとホーチミンを結ぶ長距離バスが走っていて、長期間有効のチケットを購入すれば、各地の観光地を巡りながら自分のペースでインドシナ半島を縦断することができた。旅行者だけでなく、ベトナムの人々も利用していたから、生活者にも案外大事な移動手段だったのだろう▼26歳の時、仕事と人間関係から逃げるように旅に出た。そうしなければこれ以上先には進めないような気が ...
原村の原中学校の特別支援学級「高空学級」(5人)は、かめや(同村)が展開するたこ焼き・たい焼きの専門店「焼きたて屋」と、たこ焼きの新商品開発に取り組んでいる。地域との関わりを持つことを目的に、自立活動の一環として実施。昨秋から始動し、同社社員の松崎智彦さん協力の下、たこ焼きに入れる具材を考案し、試作を重ねている。商品は3月に、A・コープ原村店店舗前の焼きたて屋で時間・数量限定で販売する予定だ。
諏訪湖温泉旅館組合(諏訪市)に加盟する14施設の2024年の宿泊者数は延べ36万2746人となり、前年より3.9%増え、新型コロナ感染拡大前の8割強の水準まで回復したことが分かった。個人旅行の増加に対応する客室の改装や、誰にでも優しいユニバーサルサービスの導入などの取り組みが奏功。国内旅行者の獲得に成果を上げている。円安を追い風にインバウンドも回復し、全体に占める外国人宿泊者の割合は6.2%まで上 ...
国立天文台が2026年の秋分の日は9月23日と発表した。前後が国民の祝日の日は休日とすると祝日法が定めているため、9月第3月曜日の敬老の日の次の日の22日も休日となって、日曜日の20日から23日まで4連休となる▼03年の法改正以来、3回目のケースということで、本紙でも記事になっていた。多様な働き方が重視される時代なのだからカレンダーに従うことなく柔軟に休みを取れば良いのでは―と思うが、ある程度多く ...
一般ドライバーが自家用車を使って乗客を有料で送迎する「公共ライドシェア(meemo駒ケ根)」の駒ケ根市内での実証実験がスタートし、2週間が経過した。2日現在、利用登録している会員は約30人で、利用件数は3件と低調気味。実施主体の駒ケ根市地域公共交通協議会は、認知度を向上させようと市内事業者向けの乗車体験会を企画、利便性を体感してもらうことで利用増につなげたい考えだ。
eスポーツとごみ拾いを組み合わせたイベント「eスポGOMI in 長野」が22日午前9時30分から、岡谷市のイルフプラザ3階カルチャーセンターと周辺市街地で開かれる。一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブ(東京)と諏訪地域の環境保全に取り組む有志の団体「湖の驛(うみのえき)プロジェクト」の主催。3チーム一組で集めたごみの量と種類をポイントで競い合う。参加チームを募集している。参加無料。
岡谷市は4日、JR岡谷駅前の「ララオカヤ」の解体を含む駅前周辺整備について、「岡谷駅周辺まちづくりの方針」をまとめ、市議会全員協議会に示した。国の「都市構造再編集中支援事業」の交付申請に必要な「まちの将来ビジョン」の基になる方針で、岡谷駅、諏訪湖畔、市役所の3拠点を設定。岡谷駅エリアの開発を契機とした連鎖反応により、それぞれの拠点周辺エリアの価値を高めていく考え方を明らかにした。